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2012年05月27日

UTMF 中編 #run_jp

第7エイドの関門まであと2時間半。

第7エイド富士山こどもの国で
預けていた荷物を受け取る。
マッドクロックエナジードリンクとエナジーコーラを
立て続けに飲み干す。

上半身の着替えをして、
ザックの荷物を入れ替える。

次のエイドまで26kmあるけど
途中にウォーターエイドがあるから
飲料は問題ない。

30分ほどで第7エイドを後にした。
すべてのエイドの中で一番休んだのがここのエイド。
休んだというか荷物の詰め替え等で時間がかかっただけだけど。


第7エイドから第8エイドはさほど難しいコースではないが
だらだら続く下りが僕の疲労を増やしていった。
陽が上がっても眠気は消えることなくずっと居続けた。

STYの選手たちもスタートして次々の抜かれていく
そしてみんなが「頑張ってください」と声をかけてくれた。

ただ途中でコースがシングルトラックになっていて
STYの選手に迷惑をかける訳にも行かず
かなりのスピードで走らなければいけなかった。
それはほとんどインターバル練習のようで
ここに来てのスピードダッシュは辛いものがあった。

5月19日 14時59分38秒 第8エイド到着:102km
(SPLIT:23時間59分38秒 LAP:6時間32分26秒)


関門まで6時間を残しての到着。
今考えればここで3時間、
いや2時間でも睡眠をとるべきだったか。

すでに32時間以上寝てない僕は頭が働かない。
ただ思うのは

「さぁUTMFのスタートだ」

荷物検査、ドクターチェックを受けて魔の区間へ。
いや、死の区間か、
次のエイドはまで27km、途中にエイドはない。
予想では11時間くらいかかる。
ハイドレーション1.5L以外に、ペットボトル500mlを2本、
計2.5Lの水をもってスタートした。
十分だと思ったけど・・・甘かった・・・



上っても上っても先の見えない道の連続、
下っても下っても先の見えない谷底、
地面は滑りやすく何度転んだかも覚えていない。
いっそ下まで転げ落ちたいと考えたり、、、
何度も転んでストックも変形した。
強度のないカーボンタイプじゃない、
アルミタイプが。
C360_2012-05-26-13-27-53.jpg

天子ヶ岳を超えて長者ヶ岳まではなんとかいけたが、
それ以降は水もなくなり、本気でヤバイと何度も思った。

途中500mlの水を貰うが焼け石に水。

コース上ではエマージェンシーシートを被り
横になる選手もちらほらと。
僕もストックを付きコース上でたったまま
何度も意識が飛んだ。

それでもただ前に、前にと・・・

完全に水もなくなり沢を探すも気配はなく、
唇はかさかさでたぶん脱水症状に陥ってたと思う。
「小便飲まなきゃ」と本気で考えはじめる。

時間も10時間越え、11時間を越え、
進んでも進んでも先が見えない。
やっと山を越えたと思っても
さらに越えなきゃいけなかったり。

もうダメだと何度も思ったけど
ダメでも進まなきゃどうにもならない。

5月20日 6時26分14秒 第9エイド到着:129km
(SPLIT:39時間26分14秒 LAP:15時間26分36秒)


27km進むのに15時間半かかった。
こんなにも厳しい戦いになるとは思っていなかった。
これを予想できなかったことが敗因か・・・
いや、まだ負けてないけど。
ここまで来るのでもうすべての力を使い果たしてしまった。

たぶんここでやめても誰も何も言わないし、
このまま眠りに付いたらすっごい気持ちいいだろう。
けど僕は何かをあきらめるためにここに来たわけじゃない。

「なんだってできる」

そう思えるために来たんだ。
だからまだ進まなければ。
エイドのトイレでハーフタイツを脱ぎながら思った。



日付も変わって3日目の朝。
この時点ですでに丸2日、48時間起き続けていた。


ゴールまであと27km。
制限時間まであと8時間半。



続く、、、
posted by Liu at 12:10| レース